医療保険をFPが分かり易く解説します
TOPICS〜1入院限度日数について
加入される方はあまり意識しないかもしれませんが、医療保険には「1入院限度日数」というものがあります。加入する際充分自分のニーズにあった契約をしたいものです。
「1入院限度日数」について
「医療保険」独特の考え方として「1入院限度日数」なるものがあります。 どこの保険会社でも考え方は同じで、文字どおり
・入院した場合、1入院につき最大何日間入院保険金が給付されるかです。タイプとしては30日、60日、120日、360日、720日、1095日等があります。最短では30日、最長では約3年間の保障となっております。
当然「1入院限度日数」が長くなればなる程、保険料が高くなります。 長い程安心ですが、保険料の負担が大きくなるので、考えどころです。皆さんの加入されている「医療保険」は何日のタイプですか?
ちなみにデータから入院日数は 胃がん 34.6日 大腸がん 30.7日 肺がん 34.1日 糖尿病 34.4日 心疾患 27.8日 脳血管疾患 101.7日
(平成17年患者調査より) 大抵の疾病は30日程度でしょうか。そうすれば「1入院限度日数」が30日でもいいような気がしますが・・・・・ ちょっと待ってください!
ここで保険会社の常識と消費者の常識が違う部分が「医療保険」には存在します。「1入院」の定義です。私たち消費者は「1入院」というのは1回に入院してから退院するまでと思っております。ところが保険会社の「1入院」の定義は「前回退院してから180日以内に同じ原因で再入院した場合は前回と同じ入院とみなす」ということなのです。つまり180日以内に同じ病気で再入院した場合は前回の入院日数が継続されます。180日を超えて再入院した場合は新しい入院として1から計算します。
やはり万一の入院に備えて「1入院限度日数」は長い方が良いと思います。万一の為の医療保険ですから。